Occur
起こる、発生する、思い浮かぶ、存在する
源流
Occur: 何かが目の前の場所へ「走って来て」、出来事として姿を現す。
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外へ向かう動き + ある場所への到達 + 意識への出現 = 発生する
深層理解
Occur の核は、単に「起きる」ではなく、ある場に現れることです。語源的にはラテン語 occurrere(ob-「〜に向かって」+ currere「走る」)に由来し、「こちらへ走って来る」「出会う」という物理的な感覚が背景にあります。つまり occur は、出来事・考え・現象が、世界や意識の中に出現してくる動詞です。
現代英語では、事件・事故・自然現象などが「発生する」ときに使われます。happen よりやや硬く、客観的・記録的な響きがあります。たとえば The accident occurred at midnight. は、「事故が真夜中に発生した」という報告・記録の語感です。日常会話の感情より、事実の発生地点を淡々と示します。
もう一つ重要なのは、考えが頭に浮かぶ用法です。It occurred to me that... は「ふと〜だと思い至った」という意味で、考えが自分の内部から作られたというより、意識の前にやって来た感じがあります。ここでも核は同じで、出来事が現実に現れるか、考えが心に現れるかの違いです。
occur in / occur among のように使うと、「ある場所・集団・文脈の中に存在する、見られる」という意味になります。This species occurs in northern Japan. なら「この種は日本北部に分布する」。ここでは劇的な発生ではなく、ある範囲内に確認される存在を表します。
happen が会話的な「起こる」、take place が予定・行事などの「行われる」、occur が観察者の目に映る「発生する/現れる」だと考えると分かりやすいです。Occur は世界を少し距離を置いて見る言葉であり、出来事を感情ではなく現象として捉える語です。