Angst
/ɑːŋ(k)st/
不安、恐怖、苦悩
源流
英語では「苦悩」や「不安」を意味するが、もともとドイツ語で「狭い」や「圧迫」を表す語に由来。息苦しさや締め付けられる感覚が原風景。
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圧迫 + 逃避不能 + 無対象 = 不安
深層理解
Angstは単なる不安ではなく、対象が特定できない漠然とした恐怖。日常の「心配」とは違い、何かが起こる予感や存在の深淵に直面した時の、根底的な実存的苦悩を指す。キルケゴールやサルトルが哲学で用いたことで、人間存在の根本的なあり方として認識されるようになった。
心理学的には、フロイトが特定の対象がある恐怖(Furcht)と区別し、無意識の抑圧から生じる自由浮遊性の不安とした。現代では、環境問題や社会の不確実性に対する集合的Angstも語られる。
文学や芸術では、カフカやムンクの『叫び』に表現されるように、言葉にできない圧迫感や疎外感を象徴する。日本語の「不安」だけでは伝わらない、もっと深く、人間の条件に根ざした感情。