Crank
/kræŋk/
クランク、曲がった取っ手、変人、手回しで動かす、勢いを上げる
源流
Crank: 曲がった金属の取っ手を手で回し、眠っている機械に最初の力を送り込む画面。
Image
曲がり + 回転 + 初動の力 = 動き出させる
深層理解
Crank の核は、まっすぐ押す力ではなく、曲がった取っ手を回すことで力を変換することです。物理的には、手の円運動を機械の直線運動や回転運動へ変える装置。つまりこの語の中心には、小さな手の動きが大きな仕組みを始動させるという感覚があります。
動詞としての crank は「クランクを回す」「エンジンをかける」から広がり、現代では crank up the volume のように、音量・速度・圧力・生産量などをぐっと上げる意味でよく使われます。ただ増やすのではなく、レバーを回して機械的に段階を上げるような、少し力強く人工的なニュアンスがあります。
名詞としての crank は「変人」「頑固な奇人」も意味します。これは語源的に完全に透明とは言い切れませんが、英語では古くから crank が「曲がった」「ねじれた」という感覚と結びつき、そこから考え方がまっすぐでない人、一つの考えに偏って回り続ける人、という比喩へ伸びたと考えると理解しやすいです。
cranky は「機嫌が悪い」「扱いにくい」。機械がきしんで滑らかに動かない感じが、人間の気分に移った表現です。Crank 系の語には、いつも 回す・始動する・きしむ・偏る という身体感覚が残っています。
したがって Crank は単なる「ハンドル」ではありません。眠った機械、停滞した状況、沈黙した空間に、外から力を加えて無理やり動かし始める語です。一方で、人に使うと、考えが一方向に回り続けて止まらない、少し危うい偏執性も帯びます。