Embarrass
恥ずかしい思いをさせる、当惑させる、困らせる
源流
語源的な核は、人の動きを縄やひもで絡めて進めなくする物理的な画面。
Image
絡まり + 停止 + 視線 = 当惑
深層理解
Embarrass の深層には、単なる「恥ずかしい」ではなく、内側の流れが詰まるという感覚があります。話したいのに言葉が出ない、動きたいのに体が固まる、自然にふるまいたいのに他人の視線で自意識が絡まる――これが embarrass の中心です。
語源的には、フランス語 embarrasser を経由し、さらにスペイン語・ポルトガル語の「妨げる、絡ませる」に関係するとされます。つまり最初のイメージは、心ではなく足元が絡まって進めない状態です。現代英語ではそれが心理に移り、「恥・気まずさ・困惑によって自由に動けない」状態を表します。
日本語の「恥ずかしい」と重なる部分はありますが、embarrass は多くの場合、誰か・何かが人をその状態にする他動詞です。たとえば His comment embarrassed me. は「彼の発言で私は恥ずかしくなった」だけでなく、「その発言が私の自然な反応を止め、気まずい場に閉じ込めた」という響きがあります。
shame と比べると、embarrass はふつう軽く、社会的で、一時的です。shame は人格や道徳に深く刺さる「恥」、embarrassment は場面の中で生じる「気まずさ・赤面・居心地の悪さ」です。失敗して笑われる、褒められすぎて照れる、人前で名前を間違える――これらは典型的に embarrass です。
現代用法では、人だけでなく組織や政府にも使えます。The scandal embarrassed the company. なら、会社が道徳的に完全崩壊したというより、世間の前で面目を失い、立場が苦しくなったということです。つまり embarrass は、個人の顔の赤みから、公的な信用の揺らぎまでをつなぐ語です。