Raven
/ˈreɪvən/
ワタリガラス、大型のカラス;不吉・神秘・知性の象徴
源流
黒い大きな鳥が、荒野や戦場の上を低く飛び、死肉を探しながら鋭く鳴いている。
Image
黒い翼 + 鋭い知性 + 死の気配 = 神秘的な予言者
深層理解
Raven は単なる「カラス」ではなく、英語圏では特に 大きく、黒く、知的で、不吉な気配を帯びた鳥 を指します。日本語の「カラス」よりも、神話・詩・ゴシック文学の影が濃い語です。
語源的には古英語 hræfn にさかのぼるとされ、古くから北欧・ゲルマン文化の中で、戦場、死者、神々の使者と結びついてきました。死肉を食べる鳥であるため、raven は 死の近くに現れる存在 として想像されやすかったのです。
しかし Raven の深さは「不吉」だけではありません。ワタリガラスは非常に賢い鳥として知られ、道具使用、記憶、問題解決能力を持ちます。そのため現代英語では、raven は 闇の中で考える知性、つまり単なる悪ではなく、暗い真実を見抜く存在として響きます。
文学では Edgar Allan Poe の詩 The Raven によって、raven は 喪失・記憶・取り戻せない過去 の象徴になりました。窓辺に現れ、Nevermore と繰り返す鳥は、外から来た怪物というより、心の中に住みついた悲しみの声です。
形容詞的には raven-black のように使われ、髪などが 漆黒の という意味になります。この場合も単なる black より、深く光を吸い込むような黒、神秘性を帯びた黒を感じさせます。