Civil
市民の、民間の、礼儀正しい、内戦の
源流
Civil: 城壁の中で、武器ではなく言葉と規則によって共に暮らす市民たちの姿。
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都市 + 市民 + 法 + 礼節 = 文明的な共存
深層理解
Civil の核には、ラテン語 civis「市民」、civitas「都市・市民共同体」に由来する 市民として社会の中で生きる という感覚があります。つまり civil は、単に「都会的」ではなく、暴力や本能ではなく、法・制度・礼節 によって他者と共存する状態を表します。
現代英語では、まず 国家・軍事・宗教ではない、市民社会に属する という意味で使われます。civil rights は「市民権」、civil law は「民法」、civil servant は「公務員」です。ここでの civil は、個人が社会の一員として持つ権利・義務・制度を指します。
civilian と近い文脈では、civil は 軍事ではない民間の という対比を作ります。civil aviation は「民間航空」、civil life は「軍隊ではない普通の生活」です。ここでは、武器を持つ世界ではなく、日常の制度と仕事の世界がイメージされています。
さらに civil は、人の態度について 礼儀正しい、最低限きちんとしている という意味になります。ただし polite が温かい丁寧さまで含みやすいのに対し、civil はしばしば「親しくはないが、社会人として失礼ではない」程度の冷静な礼節です。たとえば We were civil to each other. は「仲は良くないが、互いに礼儀は保った」という含みがあります。
civil war は一見矛盾して見えますが、これは 同じ市民共同体の内部で起こる戦争 という意味です。外敵との戦争ではなく、同じ国・同じ社会の中の人々が互いに争うため civil が使われます。civil の最も深い皮肉は、文明的な共存を意味する語が、その共同体の分裂にも使われる点にあります。
Civil の魂は、個人を孤立した存在ではなく、共同体の中で権利を持ち、規則を守り、他者に対して最低限の敬意を払う存在 として見ることです。都市、法律、礼儀、民間生活、内戦という一見ばらばらな意味は、すべて「市民社会」という一本の軸でつながっています。