Nation
国家、国民、民族
源流
Nation: 同じ土地や血縁・記憶から「生まれた人々」が、一つの共同体として名を持つ画面。
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出生 + 記憶 + 土地 + 物語 = 国民共同体
深層理解
Nation の語源はラテン語の nasci(生まれる)にさかのぼるとされます。つまり最初の核は「政府」ではなく、同じ起源から生まれた人々という感覚です。物理的には、同じ地面に立ち、同じ祖先・言語・習慣・記憶を共有する人々の集まりです。
現代英語の nation は、単なる「国土」ではありません。country が地理的な国、state が制度としての国家、government が政権・政府を指しやすいのに対し、nation はより深く、人々の一体感、共有された歴史、自分たちは同じ共同体だという想像力を含みます。
たとえば Japan is an island country. と言えば地理的な国としての日本、The Japanese nation と言えば、歴史・文化・言語・記憶を共有する日本の人々という響きになります。nation は地図の線よりも、人々の心の中にある境界線を表す語です。
政治の文脈では nation はしばしば nationalism(ナショナリズム)と結びつきます。これは共同体を守る力にもなりますが、他者を排除する力にもなり得ます。したがって nation の本質は、帰属を与える物語であると同時に、誰を内側に入れ、誰を外側に置くかを決める物語でもあります。
国際関係で United Nations と言うときの nations は、制度上の国家を指しますが、語の奥には「それぞれ異なる歴史と人々を背負った共同体」という感覚があります。nation は、法律だけでなく、記憶・犠牲・希望・言語が積み重なってできる、人間の集団的アイデンティティの名前です。